SSブログ

松下紗千選手 引退、そして卒業によせて その5 幸せはどこへ逃げた? [フィギュアスケート]

今日ある幸せは明日もあるとは限りません・・・

2019東京ブロックで紗千さんと握手したあと、夢見心地で宿泊先に帰った。
腰も小指も痛くない。脳内麻薬というのは恐ろしい(笑)。

2019年全日本は代々木開催
東京での全日本に出てほしかったが叶わぬ夢だった。
もちろん全日本でコールされる姿を見るのは彼女にも伝えた夢だった。
でも、私は、卒業まで消えないで無事に滑ってくれさえすればよかった。
ずっとずっと滑る姿を見ていたいけど、それはもっと叶わぬ夢だった。
卒業、引退の日が来ることはわかっていた・・・はず。

その後も地方大会に出るときでも、応援のメッセージをできる限り送り続けた。
私は、紗千さんの特別な人でもないし、たくさんいるファンの一人でしかない。
メッセージをやりとりできてもプライベートに関わることは聞かなかった。
質問もほぼしなかった。応援とスケートの話を少しするだけ。
丁寧な言葉でメッセージをくれて、その頃には文面から今の状態が読み取れるようだった。
やさしいメッセージは、ほんわかして見えた。

2020年1月、知ってのとおり新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい始めた。
緊急事態、エンタメは壊滅、リンクも閉鎖
回復の兆しもなく夏を迎えた。
ブロック大会の日程は決まっていたが、連盟は全日本ノービスまでの大会を無観客開催と発表した。
各ブロック大会、東日本はネット配信で見ることができたが、やはり現地で見たい。
その年、紗千さんは東日本に進出した。
結果は・・・まあいい。全日本は遠い。
来年こその思いは強かった。まだ卒業まで2年ある・・・
インカレも国体も無観客。
でも、試合のたびにメッセージを送り続けた。
来年こそ現地で見たい。
しかし、その日も来なかった。
2021年のシーズンも無観客開催。
東日本進出はできなかった。
配信で見たけど、卒業まであと1シーズンになってしまった。
そうそう、代々木で開催されたNHK杯でドア係で紗千さんが地上波デビュー。
マスクしてるから最初は気がつかなかったけど、なんかうれしいな。無事でいてくれて。

紗千さんからのメッセージでもラストシーズンがんばりますって。
ラストシーズンの言葉に震えが止まらなかった。
この頃には2年も現地に行けなかったこともあって紗千さんは私の中で大きくなりすぎていた。
ただただ滑る姿をもっとずっと見ていたいだけだった。
それさえも叶わなくなる恐怖に震えた。
(つづく)
nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。