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松下紗千選手 引退、そして卒業によせて その4 夢のシーズン [フィギュアスケート]

2019-20シーズンがやってきた。
PIW横浜に参戦し、利府でのファンタジーオンアイスに参戦して、順調なシーズンを送っていた。

紗千さんは、地方大会にエントリーを続けて、消えていないと安堵することが何度もあって、SNSでは試合後にお仲間と撮影したお写真を上げてくれていた。

8月だったと思う。福岡県で開催される飯塚杯にエントリーしていることを知った。
見に行きたい・・・でも都合がつかない。
博多に住んでいる元同僚(女性)に代わりに応援に行ってくれないかとお願いしてみた。
フィギュアスケート初参戦の彼女は時間もあるのでということで快く引き受けてくれた。
名前を知ってる選手いないと思うけど、日本大学の松下紗千さんっていうとっても素敵な滑りをする選手がいるから、そっとでいいから応援に行って欲しいと。
博多にいる同僚には、昔救われたことがあった。
また助けてもらったと思っている。

その日、元同僚からメールが送られてきた。
紗千さんとのツーショット・・・私より先に撮るか・・・ラ・ラ・ランド衣装のシングルショットも送ってくれた。

そこで私は、まさか滑る前とかにお願いしたんじゃないかと心配になり、思い切って紗千さんにメッセージを送った。
「私の友人が厚かましいお願いをしたようで申し訳ありません。初めてフィギュアを見た人なのでご容赦ください。」だったかな。
紗千さんからのレスは「えっくすさんのお友達だったんですか。声かけられてうれしかったですよ。」
優しい人だと思った。

それからは、エントリーしている試合の日の朝に一言エールのメッセージを送り続けた。
そして9月東京ブロック参戦のため、私はかつてラベンダーの咲いた東伏見に降り立った。
出かける日の朝には腰痛に襲われ、コルセットを巻いて出かけた。ホテルの部屋で足の小指を椅子の脚に2回ぶつけて腫れ上がった。
でも、ショートプログラムの日は紗千さんのお誕生日だった。
会えるかどうかわからないけど、小さな贈り物を持って出かけた。

ショートプログラム、スピンがほどけてヒヤリ。滑りは美しかった。幸せな時間が終わって、ジュニア男子があったけど、腰の痛みもあるしホテルへ帰ろうと思い、通路を行くと、シニア女子の皆さんがバックヤードから階段を上がってくるのが見えた。
紗千さんを見つけて、腰の痛みも忘れて追いかけた。
普段は明日もフリーがあるのにって遠慮するところなんだけど、引き込まれるように追いかけていた。
ある程度距離を詰めて「松下さん」って呼んだら気づいてくれて、少しお話できて贈り物もお渡しできた。私にしては大胆なことに握手を求めた。魔法の右手はやわらかかった。
「またお会いしましょう」「はい」って。
それっきりになった。メッセージは送れるけど、お話できたのはそれっきりになった・・・
翌日のフリースケーティング、赤いラ・ラ・ランド衣装で滑った。
東日本には進出できなかった。
次回も応援にきっと来る。と思いながら帰途についた。
(つづく)

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